「ホームページの費用は抑えたい。でも、集客で失敗するのは絶対に避けたい…」こうした切実な想いをもつ接骨院経営者は多いでしょう。
私たちディプシーは、これまで開業準備やサイトリニューアルに悩む多くの経営者の方々と、その課題解決に一緒に取り組んできました。その経験から断言できるのは、ホームページ制作は、値段の安さだけで比べると、残念ながら失敗への近道になってしまうということです。
本記事では、不透明になりがちな料金の相場や内訳を正直にお伝えすると同時に、あなたの院にとって本当に価値のある「生きた資産」となる制作会社の選び方を、専門家の視点から丁寧に解説していきます。
- 【この記事を読んでほしい人】
- 開業準備中で予算が厳しい中、最低限の費用で集客効果の高いホームページを作りたい接骨院院長
- 古いサイトでは集客に限界を感じ、本格的に作り直したい院長
- 店舗追加のたびにコストが膨らまない効率的な制作システムを模索中の接骨院経営者
- ホームページの自作に挑戦したけど時間切れで、結局プロに依頼したい接骨院経営者
- ホームページ制作の相場感と内訳を明確にして、適正価格で成果を出したい接骨院経営者
接骨院ホームページ制作料金相場の「全体像」

一口にホームページ制作と言っても、その料金は20万円程度のものから、規模によっては200万円近くと、非常に価格の幅が広いのが実情です。これは、制作の方法によって大きく3つの価格帯に分かれているためです。まず、予算ごとのメリット・デメリットを見ていきましょう。
テンプレート型のホームページ(相場:20万~50万円)
あらかじめ専門家が設計したデザインの型を使い、写真や文章を差し替えて制作する方法です。
最大のメリットは、コストを抑え、比較的短期間で公開できること。
しかし、デザインの自由度が低く、他院と似たような印象になりやすい側面もあります。
基本的な情報発信がホームページ開設の主目的であれば有効な選択肢です。
セミカスタマイズ型のホームページ(相場:50万~80万円)
テンプレートを土台としながらも、院の特色や強みに合わせてデザインや機能の一部を独自に調整する方法です。
例えば、「産後骨盤矯正のページだけは特に力を入れて、独自の構成にしたい」といった要望に応えられます。
テンプレートの「コスト感」とオリジナルの「独自性」の、良いとこ取りをしたバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
完全オリジナル制作のホームページ(相場:80万~200万円以上)
競合調査やターゲット顧客の分析から始まり、ゼロから完全にオーダーメイドで設計・デザインする方法です。
院のブランドイメージを細部に至るまで反映でき、独自の集客戦略に合わせた機能も自由に組み込めます。
初期投資としては大きくなりますが、地域での圧倒的な差別化を図りたい、多店舗展開を見据えている、といった場合に最も効果を発揮します。
ホームページ制作を依頼する前に知っておきたい重要ポイント
ここで一つ、非常に大切なポイントがあります。
それは、初期費用だけでなく、サーバー代や保守費用といった月々の「運用費用」も必ず契約前に確認することです。
月額費用が数千円の会社もあれば、サポート内容によっては数万円になることもあり、年間で見れば数十万円もの差になります。
後から「こんなはずでは…」と後悔しないために、契約期間や更新料も含め、トータルでいくらかかるのかをしっかり把握することが重要です。
ディプシーからのアドバイス
3年後のビジョンで制作方法を選びましょう。
今は小規模でも、将来的にスタッフブログを始めたり、新しい施術メニューを追加したりする計画があるなら、拡張性の高い「セミカスタマイズ型」以上を選ぶのがおすすめです。
目先の安さで「テンプレート型」を選ぶと、後から機能追加ができずに結局作り直しとなり、かえって高くつくケースがあります。

料金相場から考える、接骨院ホームページ制作の依頼先

制作を依頼する相手によって、料金はもちろん、サービスの質や得意なことも大きく変わってきます。それぞれの特徴を知り、あなたの院に最適なパートナーを見つけましょう。
大手ホームページ制作会社(相場:100万~200万円)
プロデューサー、デザイナー、エンジニアなど各分野の専門スタッフがチームを組んで制作にあたるため、品質管理やサポート体制は手厚い傾向にあります。
ただ、その分人件費がかさみ、費用は高額になります。また、幅広い業種を扱っているため、担当者が接骨院業界ならではの法律(医療広告ガイドライン)や、患者さんがどういう言葉(症状名など)で検索するかの知識が、必ずしも深いとは限らない点には少し注意が必要です。
フリーランスの専門家(相場:30万~80万円)
大手より費用を抑えやすく、制作者本人と直接コミュニケーションを取りながら進められるのが魅力です。
柔軟でスピーディーな対応が期待できる一方、良くも悪くも個人のスキルや経験に品質が大きく左右されます。
また、万が一その方が病気などで動けなくなった際の制作中断リスクや、公開後の長期的なサポート体制が不安定になる可能性も考慮しておく必要があります。
「接骨院・治療院専門」の制作サービス(初期費用:55万円)
私たちディプシーの最大の強みは、接骨院・治療院業界の集客に特化していることです。
経営者の方々が遵守すべき医療広告ガイドラインへの適切な対応はもちろん、「こういう言葉が患者さんの心に響く」「この地域なら、こんな強みを打ち出すと効果的」といった、集客に直結する生きたノウハウを豊富に蓄積しています。
多くの成功事例を基に最適化された専用テンプレートを活用することで、集客効果の高いサイトを、費用を抑えてご提案できるのも大きな特徴です。
ディプシーからのアドバイス
初めての制作会社に相談する際に、「この業界でWebサイトの成功を測る最も重要な指標は何ですか?」と質問してみてください。
接骨院ホームページの制作経験が豊富な会社なら「新規予約数」や「特定の症状名での検索順位」など具体的な答えが返ってくるはずです。
もし「アクセス数」や「デザイン性」といった一般的な答えしか返ってこない場合、その会社は業界理解が浅いのかもしれません。

ホームページ制作料金相場「内訳」を分解してみよう

ホームページ制作会社から提示された見積もりが適正かどうかを判断するためには、何にいくらかかっているのか、その内訳を理解しておくことが必要です。
不明な項目があれば、遠慮なく質問しましょう。
企画・構成費/ディレクション費
どんなホームページにするか、骨組みを考える最も重要な部分です。
競合のサイトを分析したり、ターゲットとなる患者さんの層を定めたり、サイト全体の設計図(サイトマップ)を作成したりする費用が含まれます。
デザイン費
サイトの見た目、つまりデザインを作成する費用です。
トップページと下層ページでは単価料金が異なることが一般的です。
院のコンセプトカラーや雰囲気を伝え、最適なデザインを提案してもらいましょう。
コーディング費
完成したデザインを、パソコンやスマートフォンで正しく表示されるようにプログラミング言語を使って組み上げていく、専門的な作業の費用です。 スマホ対応(レスポンシブデザイン)は今や必須です。
CMS構築費
CMSとは「コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、専門知識がなくても「今日のお知らせ」や「ブログ」などをご自身で簡単に更新できる仕組みのことです。
WordPressというCMSが世界的に有名です。
基本的なSEO対策費
Googleなどの検索エンジンで、あなたの院を見つけてもらいやすくするための初期設定費用です。
各ページのタイトル設定や、検索結果に表示される説明文(メタディスクリプション)の設定などが含まれます。
SEOについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→ 整体院WebサイトのSEO基本の“き”
ディプシーからのアドバイス
見積もりを受け取る際は、「CMSの操作トレーニングは料金に含まれていますか?」と確認しましょう。
院からのお知らせやスタッフ紹介などを自分で更新できるかどうかは、長期的なコスト削減に直結します。
簡単な更新作業のレクチャーが費用内で行われるか、それとも別途料金が発生するのかは、契約前に必ず明確にしておくべきです。

接骨院ホームページを依頼する際に最も重要なポイントは?

料金だけで選んではいけない、とお伝えしましたが、では何を見ればいいのでしょうか。私たちがプロの視点で「ここだけは外せない」と考える4つのポイントをお伝えします。
接骨院業界への「専門知識」と「具体的な実績」は豊富か?
このポイントが最も重要です。
医療広告ガイドラインを熟知し、適切な表現を提案できるか。
あなたの院と同じような地域や規模の院で、実際に集客を成功させた実績があるか。
「患者さんがどんな気持ちや不安を抱えてサイトを訪れるか」を深く理解しているか。
制作実績の数だけでなく、「公開後、予約数がどう変化したか」といった具体的な成果について、話を聞いてみることをお勧めします。
ホームページ公開後の「サポート体制」は長期的かつ具体的か?
ホームページは作って終わり、ではありません。むしろ公開してからが本当のスタートです。
「サーバーの不具合など技術的なトラブルがあった時にすぐ対応してほしい」
「思うように集客できない時にデータ分析に基づいた改善提案をしてほしい」 こうした期待に応えてくれる、長期的なパートナーとして信頼できる具体的なサポートメニューがあるかを確認しましょう。
契約内容、特に「データの所有権」は明確か?
これは見落としがちですが、非常に重要なポイントです。
契約終了後、ホームページのデータ(ドメイン、サーバー上のファイル、画像など)の所有権はどちらにあるのか、必ず確認してください。
会社によっては、解約するとホームページ自体が消えてしまったり、データを引き継がせてもらえない契約になっている場合があります。
将来的に別の会社にリニューアルを依頼する可能性も考え、データが自院の資産として手元に残る契約かどうかは、必ず書面で確認しましょう。
予約への「導線設計」と「MEO対策」を戦略的に提案できるか?
ホームページの最終目的は「予約」のはずです。
患者さんがサイトを訪れてから、迷わずスムーズに予約ボタンを押せるような設計(予約導線)になっているか。
そして、「地域名+接骨院」などで検索した時に、Googleマップ上であなたの院が上位に表示されるための「MEO対策」について、具体的な施策を提案してくれるか。
この2つは、接骨院の集客効果を大きく左右する生命線です。
ディプシーからのアドバイス
契約内容の確認時、特に「ドメイン(〇〇.comなど)の所有権」が誰になるかは最重要事項です。
ドメインは「Web上の住所」であり、あなたの院固有の資産です。
必ず制作会社ではなく、あなた(自院)の名義で登録・管理される契約になっているかを確認してください。
これを怠ると、将来会社を乗り換える際にドメインを手放さざるを得なくなるという最悪の事態も起こり得ます。

「医療広告ガイドライン」への対応力は超重要!

接骨院のホームページは、医業に類するものとして「医療広告ガイドライン」の規制対象となります。
これを知らずに誇大な表現や不適切な記載をしてしまうと、行政指導の対象となるリスクがあります。
例えば、「必ず治る」「最高の技術」といった表現や、個人の感想をそのまま載せるビフォーアフター写真などは規制されています。
業界の法律を深く理解し、コンプライアンスを遵守したクリーンなサイト作りを提案してくれる専門知識のある会社を選ぶことは、長期的に院を守る上で不可欠です。
ディプシーからのアドバイス
ホームページに患者さんの声や施術事例を掲載するのは非常に効果的ですが、これらは広告ガイドラインの観点から、注意深い表現をすることが求められます。
信頼できる制作パートナーであれば、コンテンツを追加する際に「この表現で法的に問題ないか」を気軽に相談できる体制があるはずです。
公開時だけでなく、運用中のコンプライアンス管理までサポートしてくれる会社を選びましょう。
【まとめ】ホームページは接骨院の想いを届けてくれる「大切な資産」
接骨院のホームページ制作料金は様々です。
しかし、大切なのは、目先の金額に惑わされず、「その投資が、将来どれだけの価値を生み出すのか」という長期的な視点で判断することです。
そのホームページは、あなたの院が持つ独自の価値や治療への想いを、まだ見ぬ患者さんへきちんと伝えてくれるものか。
その制作会社は、この先何年も、経営の悩みを分かち合い、一緒に走ってくれる信頼できるパートナーになり得るか。
ホームページは、単なる綺麗なパンフレットではありません。
24時間365日、あなたの代わりに働き続け、未来の患者さんを連れてきてくれる、最も重要な「経営資産」です。
私たちディプシーは、その大切な資産作りを、誠心誠意お手伝いすることをお約束します。
もし、少しでもホームページのことでお悩みでしたら、まずはお話だけでも聞かせてください。現状のサイト分析や、あなたの院に本当に必要な施策について、無料でご提案させていただきます。もちろん、無理な営業や押し売りは一切いたしませんので、どうぞご安心の上、お気軽にご相談いただければ幸いです。
