「腕には自信があるのに、なぜか近所の新しい院にお客さんが流れている気がする…」「ホームページを作ったけど、全然予約が入らない」「『〇〇駅 整体』『△△市 接骨院』で検索しても自院が出てこない」。それは先生の技術や情熱が足りないからでは決してありません。ここ数年で「患者さんがお店を探す場所」が劇的に変わったのに、従来の集客方法が追いついていないのです。
本記事ではGoogleマップの検索結果に自院を最適化する「MEO」の基本から、施術業界ならではの専門的な実践法、そして忙しい先生でも続けられる運用術まで、私たちディプシーのノウハウを解説します。読み終える頃には、自院が地域で一番「見つかりやすく、選ばれやすい」存在になるための具体的な第一歩が明確になっているはずです。
- 【この記事を読んでほしい人】
- 開業したばかりで、Web集客のやり方が全く分からない整体院の院長
- 昔ながらのやり方で、近隣の新しい院に押され始めた接骨院のベテラン院長
- Googleビジネスプロフィール(GBP)を“放置”してしまっているマッサージ店の店長
- 広告費やポータルサイトへの依存から脱却したい整骨院の経営者
- 複数の院を展開中で、MEOの「仕組み化」に悩む運営責任者
なぜ今、接骨院・整骨院・整体院に「MEO対策」が必須なのか?

「MEOが大事なのは分かるけど、うちはホームページもSNSもやってるし、そんなに手が回らないよ」と思われる先生もいるかもしれませんね。ですが、MEO対策は、他のどんな集客施策よりも優先度が高いと言い切れます。その3つの明確な理由からお話ししましょう。
患者さんの行動が変わった!「今すぐ客」を掴まえる最強のツール
来院する患者さんには、大きく2種類あります。
お悩み客
「慢性的な肩こりが辛いけど、どこか良いところないかな…」と、時間をかけてじっくり情報収集(SEO記事、ブログ、YouTubeなど)をする人
今すぐ客
緊急性が高く、「ぎっくり腰になった!」「寝違えた!」「今日、今から行けるマッサージはないか?」とすぐに来院先を決めたい人
従来のホームページ(SEO)やSNSは、主に「お悩み客」にアプローチするものでした。
しかし、MEO(Googleマップ)がターゲットにするのは、圧倒的に「今すぐ客」です。
Googleマップで「地名+症状」で検索する人は、すでに「今日、この地域で施術を受ける」ことを決めています。その熱量の高い患者さんに対し、Googleが検索結果の最上部(通常のWebサイト一覧よりも上です!)に、地図と3つの院を提示するのです。
この「ゴール直前の患者さん」に直接アピールできる。これこそがMEO最大の強みです。
広告費ゼロでも勝負できる、驚異の費用対効果
Web集客と聞くと、リスティング広告(PPC)やポータルサイトへの掲載など、毎月数十万円のコストがかかるイメージがありませんか?
確かに、SEO(検索エンジン最適化)でWebサイトを上位表示させるには、専門知識と半年以上の時間が必要ですし、広告は費用を止めれば露出も止まります。
しかし、MEOの核となる「Googleビジネスプロフィール(GBP)」の登録・運用は、なんと【無料】です。
もちろん、広告費をかければGoogleマップ上で「広告」として優先的に表示させることもできますが、MEOの素晴らしいところは、広告枠の下にある「通常の検索結果(ローカル3パック)」では、大手のチェーン店も、開業したばかりの個人の整体院も、基本的には“同じ土俵”で戦える点にあります。
正しい情報を登録し、患者さんのために誠実な運用を続けることで、広告費を1円もかけずに、地域の検索結果で1位を獲ることも夢ではありません。これは、地域密着型のビジネスにとって最大のチャンスなのです。
「整体院 MEO」は“信頼”を可視化するツールである
「施術の技術」や「専門知識」を、初めての患者さんにWebサイトだけで伝えるのは難しくないですか?
「国家資格者在籍」「〇〇療法」と書いても、患者さんにはその“すごさ”や“違い”がなかなか伝わりませんからね。
そこで患者さんが信頼できる「モノサシ」として注目するのが、①口コミの数と内容、②写真の雰囲気です。
MEO対策とは、まさにこの2つを磨き込む活動そのものです。
- 「この院、星4.5で口コミも100件以上ある」
- 「先生が優しそうな顔写真だ」
- 「院内が清潔そうで、感染対策もしてあるな」
- 「自分と同じ症状の人が“良くなった”と書いている」
こういった「信頼の根拠」を、Googleマップというプラットフォーム上で可視化できるのが、MEOの本質です。
MEOは単なる検索対策ではなく、先生の院の“信頼性”をデジタル上で証明する、最高のブランディングツールなのです。
ディプシーからのアドバイス
ホームページ(SEO)が「いつか行くかも」という未来のお客さんを育てる「雑誌の特集記事」だとすれば、MEOは「今すぐ行きたい!」と困っている人に届ける「商店街の一等地の看板」のようなものです。
患者さんの緊急性が高い施術業界だからこそ、まずはこの“看板”をピカピカに磨くことが、集客の最短ルートになりますよ。

MEOとは何か?基本と「院 MEO」独自の仕組みを正しく理解する

MEOがなぜ重要かはご理解いただけたかと思います。
では、具体的に「MEO」とは何なのか、その仕組みをもう少しだけ詳しく見ていきましょう。専門用語も出てきますが、分かりやすく解説しますね。
「院 MEO」とは? SEOとの決定的な違い
SEO(検索エンジン最適化)については、大体ご存じの方が多いと思います。
GoogleやYahoo!の「通常の検索結果(青い文字のリンク一覧)」で、自院のホームページの順位を上げるための施策のことですね。
「腰痛 原因」「肩こり ストレッチ」といった“情報を探している人”に有効なのが、SEOです。
これに対して、MEO(マップエンジン最適化)とは、Googleの「地図検索結果」や、通常検索時に表示される「地図+3つの院(ローカルパック)」の順位を上げるための施策です。「新宿 整体」「梅田 接骨院」といった“場所を探している人”に有効なのが特長です。
例えるなら、SEOが「全国区の雑誌に特集記事を載せてもらう活動」だとすれば、MEOは「先生の院がある“商店街の一等地”に、最も目立つ看板を出す活動」と言えます。
接骨院・整骨院・整体院・マッサージ院は、商圏が決まっている「地域ビジネス」です。
全国の人に知ってもらうことより、まずは「院から半径3km以内にいる、今困っている人」に見つけてもらうことのほうが、はるかに重要ですよね。だからこそ、MEOが最優先なのです。
MEO対策の“本体”=Googleビジネスプロフィール(GBP)
では、その「目立つ看板」をどこに設置するのでしょうか?
それが、「Googleビジネスプロフィール(GBP)」です(昔は「Googleマイビジネス」と呼ばれていました)。
これは、Googleマップ上に先生の院の「公式情報ページ」を無料で作成できるツールです。
住所、電話番号、営業時間、写真、口コミ、サービス内容…これらすべてを登録・管理できる、MEO対策の“司令塔”であり“本体”です。
GBPの情報を充実させればさせるほど、Googleは「この院はちゃんと営業していて、信頼できる情報だ」と認識し、検索結果で上位に表示してくれるようになります。逆に、このGBPを放置していると、MEOの土俵にすら立てません。
MEOの順位を決める3つの超重要要素
では、Googleは何を基準に「地図上の順位」を決めているのでしょうか?
公式には「3つの要素を重視している」とGoogleは公表しています。
| 要素 | 内容 | 先生の院に置き換えると? |
|---|---|---|
| 1. 関連性 (Relevance) | 検索されたキーワードと、GBPに登録された情報がどれだけ一致しているか | 「腰痛 整体」で検索された時、先生のGBPに「腰痛専門」「整体」という言葉がしっかり入っているか |
| 2. 距離 (Distance) | 検索しているユーザーの「今いる場所」から、先生の院までの物理的な距離 | これは変えられません。でも、近ければ近いほど有利になるのがMEOの公平なところです |
| 3. 知名度 (Prominence) | その院がどれだけ「有名」で「信頼されている」か | 口コミの「数」と「評価点(星の数)」、そして「返信」。写真の枚数、Web上での言及(サイテーション)など |
「距離」はどうにもできませんが、「関連性」と「知名度」は、努力次第でいくらでも高めることができる、ということがわかりますか?
つまり、MEO対策とは、突き詰めれば「関連性」と「知名度」という2つのスコアを、Googleのルールに沿って高めていく作業なのです。
ディプシーからのアドバイス
3大要素のうち「距離」は変えられませんが、「関連性(キーワード対策)」と「知名度(口コミや運用)」は、先生の努力次第でいくらでも伸ばせます。
Googleに「この院は、この地域で一番“関連性”があって“信頼できる”」と認識させるゲームだと思って、楽しんでプロフィールを育てていきましょう。

【要注意】MEO対策で“誤解”されがちな5つのこと「院 MEO」の落とし穴

MEOには、多くの方が陥りがちな「落とし穴」があります。
「よし、じゃあ業者に丸投げしよう」「悪い口コミはなんとかして消そう」
こうした“よくある誤解”は、せっかくの努力を無駄にするどころか、かえってGoogleからの評価を下げてしまう危険すらあります。
私たちディプシーがこれまでご相談を受けてきた中で特に多かった「MEOに関する5つの大きな誤解」について、なぜそれが間違いなのか、そして正しくはどう考えるべきかを、ハッキリとお伝えしましょう。
誤解1:「専門業者に丸投げすれば、全部うまくやってくれる」
これは、最も多く、そして最も深刻な誤解です。
もちろん、私たちディプシーのような専門家を頼っていただくこと自体は、先生の貴重な時間を節約するために非常に有効な手段です。しかし、「丸投げ」と「パートナーとして活用する」のは全く違います。
MEO対策、特に「接骨院 meo」や「整体 meo」で重要なのは、自院の“今”と“専門性”をリアルタイムに発信することです。
例えば、「今日、〇〇さんが無事に卒業されました!」「こんな珍しい症例の方が来られました」といった“院の生の声”を投稿することは、外部の業者にはできません。
また、患者さんからの感謝の言葉や、時には厳しいご指摘に対して、一番心に響く言葉で返信できるのは、施術を担当した先生ご自身のはずです。
業者ができるのは、あくまで「GBPの整備」「順位の計測」「投稿作業の代行」といったテクニカルな部分です。先生の院の「魂」であり「ウリ」である根本的な戦略(例:うちは産後骨盤矯正でいくのか、交通事故治療でいくのか)や、患者さんへの想いは、先生にしか提供できません。
業者は「作業を効率化する手足」として活用し、先生は「何を伝えるか」という“頭脳”であり続ける。このタッグが、MEO成功の秘訣です。
誤解2:「悪い口コミ(★1や★2)は、削除すればいい」
「★1の口コミをつけられました!すぐに削除してください!」
こういうご相談も非常に多いのですが、結論から言うと、Googleのガイドラインに違反する内容(例:差別的な発言、明らかなスパム、個人情報など)でない限り、オーナーの都合で口コミを削除することはできません。
だからといって「無視」したり「感情的に反論」したりするのは、最悪の対応です。
考えてみてください。他の見込み患者さんがそのやり取りを見たらどう思うでしょうか? 「あ、この院は患者さんの声を無視するんだ」「なんだか院長が怒ってる、怖いな」と、来院をやめてしまうでしょう。
ネガティブな口コミは、実は「ピンチ」ではなく、先生の院の「誠実さ」を証明する絶好の「チャンス」なのです。
たとえ理不尽に感じる内容であっても、まずはご不快な思いをさせた点について真摯に謝罪し、事実確認を行い、具体的な改善策を提示する(詳しくはのちほど解説します)。
この一連の「神対応」を見た他の患者さんは、「この院は、もしトラブルがあってもちゃんと向き合ってくれる、信頼できる院だ」と、逆に評価を高めてくれます。★5の口コミが並ぶ中で、たった一つの★1に誠実に対応している姿こそが、最強の信頼の証になるのです。
誤解3:「GBPを一度キレイに設定すれば、あとは放置でOK」
開業時にWeb制作会社に頼んで、GBP(Googleビジネスプロフィール)を完璧に設定してもらった。写真はプロが撮ったし、説明文もバッチリ。…そして、そこから1年間、一切触らない。
これは、MEO対策における典型的な「失敗パターン」です。
なぜなら、Googleは、MEOの順位を決める上で「情報の鮮度(新しさ)」を非常に重視しているからです。

MEOは「短距離走」ではなく「マラソン」です。一度設定して終わりではなく、「継続」すること自体が、他の放置しているライバル院との最大の差別化になります。
誤解4:「MEOさえやれば、ホームページ(SEO)はもう不要」
「MEOは無料で、効果も早い。もうお金をかけてホームページをリニューアルする必要はないですよね?」
これも危険な考え方です。MEOとSEO(ホームページ)は、集客における「役割」が全く異なります。
MEO(マップ)は、「今すぐ客」に対する“商店街の看板”です。「ここに、こんな院がありますよ!」と知らせる「認知」と「興味付け」が主な役割です。
SEO(ホームページ)は、「じっくり客」に対する“専門書”であり、信頼の“本店”です。「この院は、なぜ私の症状を治せるのか?」という「信頼」と「納得」を得る場所です。
- 【患者さんの行動】
- マップ(MEO)で「整骨院」を見つける
- ↓
- 口コミが良いので興味を持つ
- ↓
- GBPのホームページのリンクをクリック
- ↓
- ホームページを熟読
- ↓
- 「ここなら信頼できそうだ」と納得して予約
MEOは「入口」として最強ですが、来院の「最後の決め手」となる詳細な情報と信頼感は、やはりしっかり作り込まれたホームページ(特に症状別ページや院長紹介)が担います。
「整骨院 meo」や「マッサージ meo」で入口を広げ、ホームページという本店でしっかりおもてなしする。この“両輪”で回すことが、集客を最大化する鍵なのです。
誤解5:「口コミは『サクラ』や『購入』で、とにかく増やせば勝てる」
「口コミの数が大事なら、友人や家族に頼んで、★5の口コミを大量に書いてもらおう」
「口コミを10件5,000円で売る業者があるから、それを買おう」――これはMEO対策において絶対にやってはいけない「禁じ手」です。
Googleは、こうしたガイドライン違反(偽のエンゲージメント)に対して、非常に厳しいペナルティを課します。
不自然な場所(例:院に来たことがない遠隔地)から、短期間に集中して投稿される★5の口コミを、GoogleのAIが見抜けないはずはありません。
そして、その不正が発覚した場合、軽いものでは「口コミの削除」、重いものでは「GBPのアカウント停止(=Googleマップから自院が消える)」という、経営にとって致命的なペナルティを受けるリスクがあります。
そんな危険な橋を渡るよりも、実際に来院された患者さんに、たとえ★3や★4の評価であったとしても、「リアルな声」を一つひとつ誠実にもらい、それに対して丁寧に返信し続けることを優先しましょう。
時間はかかりますが、これこそがGoogleからも患者さんからも長期的に信頼され、「院 meo」の順位を安定させる、唯一の正攻法なのです。

接骨院・整骨院・整体院のためのMEO戦略:ここが違う!

MEOの基本がわかったところで、次は「施術業界」に特化した戦略、つまり「関連性」を最大化する具体的なテクニックに入ります。
飲食店や美容室のMEOとは押さえるべきツボが違うということがわかるでしょう。
患者さんはどう検索する? 業界特有の検索パターン
まずは患者さんの検索行動を知りましょう。
患者さんがマップで検索する主なパターンは次の4つ。自院がこれらのどのキーワードで上位表示されたいかということを明確にすることが戦略の第一歩です。
①「地名/駅名」+「業態」
最も基本的な検索。業態のカテゴリ設定が命運を分けます。
例:「渋谷 整体」「大阪駅 整骨院」「〇〇市 マッサージ」
②「地名/駅名」+「症状/お悩み」
来院意欲が非常に高い。GBPの「サービス」や「投稿」での対策が効きます。
例:「新宿 腰痛」「横浜 肩こり」「梅田 産後骨盤矯正」
③「業態」+「症状/お悩み」
地名を入れなくても、Googleが現在地を判断して近くの院を表示します。
例:「接骨院 交通事故」「整体 頭痛」「マッサージ 安い」
④「今すぐ」系(緊急)
「営業中」であること、そして「今すぐ客」に応える投稿が重要です。
例:「ぎっくり腰 今すぐ」「寝違え 近く」「マッサージ 開いてる」
超重要!「整骨 MEO」と「整体 MEO」のカテゴリ設定は?
GBPを登録する際、最も重要なのが「カテゴリ設定」です。ここで間違うと、どれだけ頑張っても的外れな集客になってしまいます。
メインカテゴリ(1つだけ選択)
自院の「最も的確な本業」を選びます。ここが最重要です!
- 【例】
- 保険診療メインの場合 → 「整骨院」または「接骨院」
- 自費診療メインの場合 → 「整体院」または「カイロプラクティック」
- リラクゼーションメインの場合 → 「マッサージ店」
追加カテゴリ(複数選択可)
メインでカバーできないサービスを追加します。
- 【例】
- <メインが「整骨院」でも、自費でマッサージや整体も行う場合>
- 追加カテゴリに「整体院」「マッサージ店」「鍼灸院」などを設定します。
よくある失敗
「保険診療」がメインなのに、オシャレなイメージを優先して、メインカテゴリを「整体院」としてしまう院があります。これでは「整骨院」で探している患者さん(保険を使いたい人など)からの「関連性」が低いとGoogleに判断され、大きな機会損失に繋がります。
まずは自院の「法的な業態」や「最も集客したいサービス」をメインカテゴリに据えましょう。
Googleの信頼を得る「NAP情報」の統一
MEOの内部対策として、地味ながら非常に重要なのが「NAP情報の統一」です。
NAPとは、N (Name、自院名)、A (Address、住所)、P (Phone、電話番号)のことで、この3つの情報が、GBP上はもちろん、自院のホームページ、SNS(InstagramやX)、各種ポータルサイト(HotPepper、EPARK、接骨ネットなど)で、“一字一句違わずに”統一されている必要があります。
- 【よくある失敗】
- (正)ABC整骨院 → (誤)ABC整骨院(全角と半角)
- (正)〇〇ビル 3F → (誤)〇〇ビル 301号室 (正)03-1234-5678 → (誤)03 (1234) 5678(カッコやハイフン)
Googleはロボットなので、表記が少しでも違うと「あれ?これって別の院かな?」と混乱し、評価が分散してしまうのです。これを「サイテーション」と呼びますが、まずは自院の全Web上の情報を棚卸しして、NAPを完璧に統一することから始めてください。
院の“強み”を伝える「属性」と「説明文」
GBPには「院の説明文」を書く欄や、「属性」というチェック項目があります。ここも「関連性」を高める重要なポイントです。
説明文(750文字)
冒頭の250文字が特に重要です。ここに、「地名」「業態」「最も得意な症状」「院の強み」を自然な文章で盛り込みましょう。
例=「〇〇駅徒歩3分の【ABC整体院】です。長年の慢性腰痛や坐骨神経痛の根本改善を得意とし、…」
属性
「女性経営者」「バリアフリー対応(車椅子OK)」「Wi-Fiあり」「要予約」など、患者さんが来院しやすくなる情報をチェックします。「交通事故治療対応」「保険適用」といった項目は、接骨院・整骨院 MEOにおいて非常に強力なキーワードとなります。
ディプシーからのアドバイス
MEO対策で一番の“キモ”となるのが「メインカテゴリ」の設定です。
「整骨院」と「整体院」では、Googleが連れてくる患者さんの層(保険希望か、自費希望か)が全く異なります。
「なんとなく」で決めず、先生が最も来てほしい患者さん層に合わせて、戦略的に選ぶようにしてください。

Googleビジネスプロフィール(GBP)最適化の全手順【実践編】

お待たせしました。ここからは、MEOの“本体”であるGBPを具体的にどう育てていくのか、実践的な手順を徹底的に解説します。かなり長い内容になりますが、一つずつ着実に実行すれば必ず結果は出ます。
土台の完成:基本情報を「100%」埋め尽くす
まずはGBPにログインし、左側にあるメニューの「情報」タブを開きます。ここに表示される項目を、空欄が一切ない状態(進捗100%)にすることが最初の目標です。
院名・住所・電話番号:NAPを統一して正確に。
営業時間・特別営業時間:通常の営業時間はもちろんですが、「特別営業時間」が超重要です。祝日、お盆、年末年始に「営業するのか」「休むのか」を、Googleカレンダーと連携させるなどして、必ず事前(最低でも1週間前)に設定してください。これを怠ると、せっかく患者さんがマップを見て来たのに「閉まっていた」という最悪の体験を生み出し、ネガティブな口コミに繋がります。
WebサイトURL:自院のホームページのURLを必ず設定します。
予約リンク:自院のWeb予約フォームや、ポータルサイトの予約ページのURLを設定します。
属性・説明文:第3章で解説した通り、強みを盛り込みます。
最重要!「サービス(メニュー)」機能の徹底活用
多くの院が見落としがちで、しかも「接骨院 MEO」「整体 MEO」で最も差がつくのが、この「サービス」機能です。
これは自院の「施術メニュー」をGoogleマップ上に作る機能だと思ってください。 「情報」タブではなく、「サービス」タブ(または「商品」タブ)から編集します。
カテゴリを作成する
「保険診療」「自費診療(整体)」「産後骨盤矯正」「交通事故治療」のように、大きなカテゴリを作ります。
各サービスを登録する
サービス名:例えば「【初回限定】慢性腰痛 根本改善コース(検査込み)」のように、「誰の」「どんな症状」に向けたサービスかが一目でわかる名前にします。
価格:「¥8,000」または「〇〇円~」などと明記します。価格の透明性は信頼に繋がります。
説明文:例えば「当院独自の骨盤調整と深層筋へのアプローチで、デスクワークによる長年の腰痛の原因を特定し、再発しない体づくりを目指します。初回は検査に30分、施術に40分ほどお時間をいただきます。」というように、具体的に「何をするのか」「何が解決するのか」をしっかり書き込みます。
「腰痛」「肩こり」「産後」といったキーワードが豊富に含まれることで、Googleは「この院は、腰痛や産後の悩みに“関連性”が非常に高い」と判断し、それらのキーワードで検索された際に上位表示されやすくなります。
「マッサージ MEO」で差がつく!写真と動画で信頼を勝ち取る
施術業界において、写真は「信頼の塊」。文字情報の100倍、患者さんの心を動かします。患者さんは、先生の院が「清潔か」「怖くないか」「どんな人が施術するか」を写真で厳しくチェックしています。
最低でも以下の写真は、プロに頼むか、それが難しければ最新のスマホで「明るく」「水平に」撮影してアップロードしましょう。
外観(3~5枚)
建物全体、院の入り口(看板やドア)の写真です。「患者さん目線」で、駅から歩いてきた時、車で来た時に、どう見えるかを意識します。「この写真があれば迷わず行ける」がゴールです。
内観(5~10枚)
受付・待合室(清潔感、雑誌やウォーターサーバーなど)、施術ベッド(カーテンでの仕切り、タオルの清潔感)、お手洗い(清潔感が最も問われる場所です)、キッズスペース(ある場合は必須!「子連れOK」の最強の証拠になります)の写真です。
スタッフ(3~5枚)
院長、スタッフ全員の笑顔のプロフィール写真です。
「こんな人に施術してもらえるんだ」という安心感を与えます。白衣やユニフォームで清潔感をアピールしましょう。
施術風景(3~5枚)
実際に施術している写真です(患者さん役はスタッフでもOK)。「痛そうじゃないか」「どんな機械を使うのか」を伝えます。
プロの裏技
Googleは、写真の「枚数」や「更新頻度」も見ています。患者さんに許可を得て、施術後に一緒に写真を撮り、「患者さんの声」としてGBPにアップロードするのも非常に効果的です。
GBPの「投稿」機能で、院の“今”と“専門性”を発信する
GBPには、ブログやSNSのように情報を発信できる「投稿」機能があります。これを週に1~2回更新するだけで、Googleから「この院は活発に運営されているな」と評価され、順位に好影響を与えます。
といっても何を投稿すればいいか、悩みますよね。パターンは4つと覚えましょう。
症状の解説・セルフケア情報(専門性)
患者さんの役に立つ情報を発信し、「専門家」としての信頼を築きます。
例:「梅雨の頭痛にお悩みの方へ」「30秒でできるデスクワーク肩こり解消ストレッチ」
キャンペーン・最新情報(お得感)
「投稿」機能の「クーポン」や「特典」タイプを利用します。これらはクリック率(予約率)が上がります。
例:「【6月限定】産後骨盤矯正 初回3,980円キャンペーン実施中!」
院内の日常(人柄・雰囲気)
先生の人柄や院の温かい雰囲気を伝えます。
例:「新しい観葉植物を置きました!」「〇〇さん(患者さん)から差し入れをいただきました!」
空き枠情報(緊急性)
「今すぐ客」に強烈にアピールできます。
例:「【本日15時~】1枠空きが出ました!お電話にてお問い合わせください」
投稿には必ず「予約する」「詳細はこちら」といったボタンを設置し、予約ページやホームページの記事へ誘導しましょう。
「口コミ」の“仕組み化”:お願いして、きちんと応える
いよいよ「知名度」の核となる、口コミ対策です。
口コミは「量」と「質(星の数)」、そして「新しさ」が重要です。良い口コミは自然には集まりません。「お願いする仕組み」を作りましょう。
口コミを依頼する「ゴールデンタイム」
最も効果的なのは、施術が終わり、患者さんが「楽になった!」と効果を実感して笑顔になっている会計時です。
「もしよろしければ、今日の施術の感想をGoogleマップに一言いただけると、私たちの大きな励みになります!」と、口コミページのQRコードを印刷したカードをお渡ししましょう。
依頼用のQRコード作成
GBPの管理画面から「口コミを増やす」ボタンを押すと、自院専用の「口コミ投稿URL」が取得できます。
このURLをQRコードにして、院内の受付やお手洗いにPOPとして掲示してください。
LINE公式アカウントとの連携
来院された患者さんにLINEに登録してもらい、来院翌日の午前10時頃に「昨日はありがとうございました。お体の調子はいかがですか?」というメッセージと共に、セルフケア動画と「口コミ投稿リンク」を自動配信するのも最強のテクニックです。
ネガティブな口コミへの「神対応」がファンを生む
良い口コミもあれば、時には厳しいご意見(星1や星2)がつくこともあります。
ネガティブコメントが付いたときに絶対にやってはいけないのは、「無視」または「感情的に反論する」ことです。
ネガティブな口コミは、実は「他の見込み患者さん」が「この院は誠実に対応するかどうか」を試す“試金石”です。ピンチをチャンスに変える「神対応」には、3つのステップがあります。
謝罪と感謝
まずは、不快にさせた「事実」に対して謝罪し、意見をくれたことに感謝します。
例:「この度は、〇〇様(可能なら)にご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。また、貴重なご指摘をいただきありがとうございます。」
事実確認と原因究明
例:「ご指摘いただいた〇〇(例:待ち時間、スタッフの対応)について、院内で事実確認をいたしました。」「原因は、〇〇(例:予約管理のミス、スタッフへの指導不足)にあったと判明いたしました。」
改善策と再来院の促進
例:「今後は、〇〇(例:予約システムの見直し、スタッフ研修の徹底)を行い、再発防止に努めてまいります。」「もしよろしければ、再度〇〇様に当院の施術を受けていただく機会をいただけませんでしょうか。次はご満足いただけるよう全力で努めます。」
こうした誠実な返信を見た他の患者さんは、「この院は、もしトラブルがあっても、ちゃんと向き合ってくれるんだな」と、逆に信頼感を高めてくれるはずです。
「Q&A」機能の活用:患者さんの不安を先回りして解消
GBPには、患者さんが質問を投稿でき、オーナーがそれに回答できる「Q&A」機能があります。
しかし、質問が来るのを待つ必要はありません。
これは「自作自演」が公式に認められている機能です。
患者さんが疑問に思いそうなこと(FAQ)を、オーナー自身が質問し、オーナー自身が回答する形で、あらかじめ登録しておきましょう。
- 【例】
- Q.「駐車場はありますか?」
- A.「はい、院の裏手に2台分ございます。場所がわからない場合はお気軽にお電話ください。」
- Q.「服装はどんなものがいいですか?着替えはありますか?」
- A.「Tシャツとスウェットの着替えをM~LLまでご用意しておりますので、お仕事帰りの服装のままでもお越しいただけます。」
- Q.「保険は使えますか?」
- A.「骨折、脱臼、打撲、捻挫などの急性外傷には各種健康保険が適用可能です。慢性的な肩こりや腰痛などは自費診療となります。」
これらを整備することで、患者さんの来院ハードルが下がり、電話での問い合わせ対応の工数も削減できます。
ディプシーからのアドバイス
多くの院が面倒くさがってサボりがちな「サービス(メニュー)」欄こそ、競合に差をつけやすいポイントです。 「〇〇コース 5,000円」という登録だけではダメ。「【慢性腰痛】根本改善コース 5,000円(詳細:当院独自の〇〇療法で…)」というように、しっかり書き込むこと。その説明文自体が、そのまま強力な「腰痛」検索対策になりますよ。

口コミ・サイテーションで「知名度」をさらに高める応用編

GBPの内部が整ったら、次はGoogleに「この院は、外部からも支持されている“有名な”院なんだ」と認識させるための「外部対策」です。
口コミは「量」と「質」と「新しさ」の掛け算
前章で口コミの集め方を解説しましたが、「知名度」の観点から補足します。
Googleが見ているのは、以下の3点です。
- 1. 量(口コミの総数):やはり、10件より100件のほうが「人気店」だと判断されます。
- 2. 質(評価スコア):星の平均点です。最低でも4.0以上を維持したいところです。
- 3. 新しさ(鮮度):1年前の星5の口コミ100件よりも、「今月投稿された星4.5の口コミ10件」のほうが、Googleは「今、活気のある院だ」と高く評価します。
つまり、口コミ集めは「一気にやって終わり」ではなく、「毎月コンスタントに数件ずつ増え続ける」状態が理想なのです。
サイテーションとは? Web上での「言及」を集める
「知名度」を測るもう一つの指標が「サイテーション」です。他のWebサイトで、先生の院の「院名・住所・電話番号(NAP)」が言及されることを指します。
これは、SEOでいう「被リンク」に似ていますが、リンクがなくてもOKです。
Googleは、「色々なサイトで紹介されている院 = 有名な院だな」と判断します。
どうやって増やす?
・ポータルサイトへの登録:HotPepper Beauty, EPARK, 接骨ネット, しんきゅうコンパスなど、業界のポータルサイトに登録する。(※NAP情報は絶対にGBPと統一してください!)
・地域の情報サイトへの登録:「〇〇市 タウン情報」のような地域のWebサイトに登録・掲載してもらいましょう。
・SNSプロフィールを記載:Instagram, X(Twitter), Facebookページのプロフィール欄にも、必ずNAP情報を正確に記載します。
ホームページとGBPの「最強タッグ」
自院のホームページ(Webサイト)とGBPは、連携させることで相乗効果を生みます。
GBP → HPへ
GBPの「Webサイト」欄にホームページのURLを載せるのは基本中の基本です。
HP → GBPへ
ホームページの「アクセス」ページに、GBPの「Googleマップ埋め込み」を必ず貼り付けてください。さらに、ホームページ上に「Googleマップの口コミ」を掲載し、GBPへのリンクを貼ることも効果的です。
この「相互リンク」によって、Googleは「このGBPと、このホームページは、間違いなく同じオーナーが運営する“本物”のビジネスだ」と強く認識し、信頼度(=知名度スコア)がアップします。
ディプシーからのアドバイス
口コミは「鮮度」も命です。Googleは、1年前に集めた100件の星5評価より、「今週も新しい口コミ(たとえ星4でも)が投稿されている」という“現在の活気”を重視します。
また、ホームページのアクセスページに「Googleマップの埋め込み」を貼っていますか? これだけでGBPとHPが公式に紐づき、Googleからの信頼度がグッと上がりますよ。

MEOを成功させる「継続運用」と「効率化」の仕組み

ここまで読んだ方は、「やることが多すぎる…」と圧倒されてしまっているかもしれません。 でも、大丈夫です。MEOは「全部を一気にやる」必要はありません。「細く長く続ける」ことが何よりも大切です。
「登録して終わり」が一番の失敗
MEO対策で最も多い失敗例が、まさにこれです。
開業時にGBPをキレイに登録して満足し、その後1年間、口コミ返信も投稿も一切しない…。
その間に、近隣のライバル院が毎週コツコツと投稿を続け、口コミに丁寧に返信していたら、どうなるでしょう?
Googleは「あ、B院のほうが活気があって、患者さんのためになっているな」と判断し、開業当初は1位だった先生の院の順位を、あっという間に下げてしまいます。
MEOはマラソンのようなものです。継続的な運用こそが、他院との最大の差別化になります。
忙しい院長のための「運用体制」の作り方
とはいえ、きっと先生はお忙しいことでしょう。施術、カルテ管理、スタッフ教育…その合間にMEOを運用するのは大変です。 そこでおすすめしたいのが、「仕組み化」です。
- <ディプシー推奨:週2回・合計30分のMEOタイム>
- ① 毎週月曜の朝15分(守りの運用)
週末に来た「口コミ」がないかチェックし、すべてに返信する。「Q&A」に質問が来ていないかチェックし、回答する。GBPの「インサイト(分析データ)」をチラッと見て、表示回数などを確認する。 - ② 毎週木曜の昼休み15分(攻めの運用)
「投稿」機能を使い、週末の患者さんに向けた「セルフケア情報」や「土日の空き枠情報」を1本作成・予約投稿する。院内で撮った新しい写真があれば1枚アップロードする。
これだけです。合計たった30分。
これを「毎週のルーティン」としてカレンダーに入れてしまいましょう。受付スタッフさんと分担するのも良い方法ですね。
MEOツールの活用で「分析」と「作業」を効率化
運用に慣れてきたり、2院目、3院目と展開したりするフェーズになると、手作業での管理には限界が来ます。
特に「キーワード順位のチェック」は、自分のスマホで検索しても、Googleが「オーナーだから」と忖度して上位に表示させてしまう(パーソナライズ)ため、正確な順位が測れません。
そこで「MEOツール」を活用する選択肢が出てきます。
ツールでできること
順位の自動測定:「渋谷 整体」「新宿 腰痛」など、指定したキーワードでのMEO順位を、毎日自動で客観的にチェックしてくれます。
投稿予約:複数の投稿を事前に作成し、スケジュール通りに自動投稿できます。
口コミ管理:全店舗の口コミを一括で管理し、返信漏れを防げます。
競合分析:ライバル院がどんな投稿をしているか、どれだけ口コミを集めているかを分析できます。
1人院で、まずは自分でやってみるという先生はツールは不要ですが、運用を効率化したい、データを元に戦略を立てたい、というステージに来たら、こうしたツールの導入は強力な武器になります。
ディプシーからのアドバイス
「忙しくて時間がない…」という先生、よく分かります。だからこそ、「毎週木曜の昼休みの15分だけ」を“MEOタイム”としてスケジュール帳に強制的に入れてしまいましょう。
やることは「投稿1本」か「口コミ返信1件」だけ。MEOをサボってしまう院が9割なので、たったこれだけを「続ける」だけで、地域の上位1割に入ることが可能なんです。

【事例研究】MEOの成功と失敗、その分かれ道

机上の空論だけではイメージが湧きにくいと思いますので、私たちが実際に見てきた成功例と失敗例を、少しだけ脚色してご紹介しましょう。
成功事例:大阪のA整骨院(交通事故 MEOの勝利)
課題
駅前で競合が多く、通常の「肩こり・腰痛」では埋もれてしまっていた。
施策
① ターゲットの再設定:「交通事故治療」「むちうち」に特化することを決意。
② GBPの徹底改修:メインカテゴリを「整骨院」に設定。「サービス」機能に「交通事故治療(窓口負担0円)」「むちうち専門施術」「弁護士事務所と提携」といったメニューを詳細に登録。「投稿」機能で、週2回「交通事故に遭ってしまったら?」「自賠責保険の仕組み」といった専門的な解説を続けた。
③ 口コミの質:「交通事故の対応がスムーズで助かった」という内容の口コミが増え、それに対して「その後、警察や保険会社とのやり取りは大丈夫でしたか?」と専門家として手厚く返信した。
結果
「大阪市 交通事故 整骨院」「〇〇区 むちうち」といった緊急性の高いキーワードで、3ヶ月後にローカルパック3位以内を達成。高単価で専門性の高い「交通事故」関連の新規患者数が、施策前の1.8倍に増加した。
失敗事例:東京のB整体院(“開店ガラガラ”状態の放置)
状況
開業時にWeb制作会社にGBPを「初期登録だけ」してもらった。キレイな写真も登録し、最初は順調だった。
失敗の原因
①「登録して終わり」:開業後、日々の施術に追われ、1年間GBPを一切触らなかった。
② 口コミの放置:患者さんから星5の口コミが3件、星2の口コミが1件ついたが、どれにも返信しなかった。
③ 情報の陳腐化:祝日や年末年始の「特別営業時間」を更新せず、マップ上では「営業中」なのに実際は休み、という事態が発生。「行ったら閉まってた」という最悪の口コミがつく。
結果
半年後に近所にオープンした競合院が、毎日投稿し、全口コミに即日返信する運用を徹底。Googleは競合院を「活気があり、誠実だ」と判断し、B整体院の順位は2ページ目(20位以下)に転落。マップ経由の新規はほぼゼロになった。
成功事例:名古屋のCマッサージ院(カテゴリ戦略の転換)
課題
「名古屋駅 マッサージ」で検索すると、60分2,980円のような激安リラクゼーション店ばかりが上位表示され、価格競争に勝てなかった。
施策
① 強みの再定義:自院の強みは、単なる「もみほぐし」ではなく、「ドライヘッドスパ」と「睡眠の質改善」にあると定義。
② カテゴリとサービスの見直し:メインカテゴリを「マッサージ店」から「リラクゼーションサロン」に変更。追加カテゴリに「ヘッドスパ専門店」を追加。「サービス」の最上部に「脳疲労スッキリ ドライヘッドスパ 60分」「不眠改善コース」などを写真付きで登録。
③ 投稿の特化:「睡眠の質を上げる3つの習慣」「目の疲れを取るツボ」など、「睡眠・ストレス」に関する専門投稿を強化。
結果
「マッサージ」という激戦区から、「名古屋駅 ヘッドスパ」「名古屋 睡眠改善」という新しい土俵にシフト。価格ではなく「質」を求める客層の獲得に成功し、MEO経由の客単価が1.5倍になった。
ディプシーからのアドバイス
成功事例に共通するのは、「自分の院の“強み”」を決め、MEOをその強みに「特化」させている点です。
MEOは「何でもやります」という“デパート”より、「〇〇専門」という“専門店”が勝つ世界。 先生の院の「専門店」としての顔を、GBP(Googleマップ)上でしっかり表現してあげましょう。

MEO対策でよくある質問(FAQ)

ここまでで、疑問もかなり解消されたかと思います。最後に、私たちが最もよくいただく質問にお答えします。
MEO対策は、本当にお金がかからないのですか?
はい、Googleビジネスプロフィール(GBP)の登録・運用は、すべて無料です。Googleが地域のお店のために提供してくれている素晴らしいツールです。
ただし、コストがゼロというわけではありません。先生ご自身が運用するための「時間的コスト」がかかります。
もし「その時間を施術に集中したい」「プロに任せて最短で成果を出したい」という場合は、私たちディプシーのようなマーケティング会社や、MEOツールに費用(月額1~5万円程度が相場)をかける「外部委託コスト」が発生します。
MEO対策を始めてから、どれくらいで効果が出ますか?
正直に申し上げると、地域や競合の強さによります。
ただ、一般的なSEO(ホームページ)が成果が出るまで半年~1年かかるのに対し、MEOは非常に早く効果を実感できるのが特徴です。
1~2週間:GBPの情報を整備し、投稿を始めると、すぐに「インサイト」データでマップの表示回数や閲覧数が伸び始めるのがわかります。
1~3ヶ月:口コミ集めと投稿を継続することで、狙ったキーワード(例:「〇〇市 整体」)での順位が安定して上昇し始め、電話の数やルート検索数(=来院数)の増加として実感できることが多いです。
口コミが全然集まらないのですが、不利ですか?
はい、不利です。口コミが0件の院と、10件の院、どちらが信頼できるかは明白ですよね。
ですが、重要なのは「数」だけではありません。「新しさ(鮮度)」と「返信率」もGoogleは評価しています。
100件あってもすべて1年前の口コミより、今月もコンスタントに1~2件の新しい口コミがつき、それにオーナーが丁寧に返信している院のほうが評価されます。まずは「今月1件」の口コミをもらうための仕組み(第4章参照)から始めましょう。
複数の店舗(院)を持っている場合はどうすればいいですか?
絶対に、各店舗(院)ごとに個別のGBPを作成してください。
「○○整骨院(渋谷院・新宿院)」というように、1つのGBPにまとめようとするのは最悪の運用です。MEOは「場所」のビジネスなので、住所ごとにプロフィールが必要です。
2~3店舗なら手動でも管理できますが、5店舗を超えてくると、口コミ返信や投稿の管理が煩雑になるため、「MEOツール」を使った一括管理が必須になってきます。
結局、MEO業者は使ったほうがいいの? 自分でやるべき?
これは院の「リソース」と「目的」によります。
自分でやるべき(DIY)
- ・まずはコストをかけずに試したい。
- ・PC作業やSNS投稿が苦ではない。
- ・週に30分~1時間のMEO運用時間を確保できる。
業者に頼むべき(外部委託)
- ・PCやWebが本当に苦手で、触りたくない。
- ・週に30分の時間すら捻出できないほど忙しい。
- ・最短最速で成果を出したい(時間を買う感覚)。
- ・すでに複数店舗を経営している。
ディプシーとしては、まずはこの記事を読みながら、最初の1ヶ月だけでもご自身で挑戦してみることをお勧めします。MEOの「肌感覚」を掴んでから、プロに任せる部分を判断しても遅くはありませんよ。
ディプシーからのアドバイス
MEO業者に「丸投げ」する前に、まずはこの記事を参考に、1ヶ月だけでもご自身で「投稿」と「口コミ返信」に挑戦してみてください。
そこで得た「肌感覚」や「大変さ」を理解していることが、将来的に業者へ的確な指示を出せる“強いオーナー”になるための秘訣です。

まずはココから!最初の30日間MEO実践チェックリスト

さあ、知識は十分です。あとは実行あるのみです!
このガイドを前に圧倒されないよう、「最初の30日間」でやるべきことを時系列のチェックリストにまとめました。
【Week 1:土台構築ウィーク】(目標:GBPを100%完成させる)
⬜︎ Googleビジネスプロフィール(GBP)のオーナー確認を完了させる。
⬜︎ 院名・住所・電話番号(NAP)を、ホームページと寸分違わず正確に入力する。
⬜︎ メインカテゴリと追加カテゴリを、第3章を参考に決定・入力する。
⬜︎ 通常の営業時間と、今後1ヶ月の祝日などの「特別営業時間」をすべて入力する。
⬜︎ Webサイトと予約リンクのURLを設定する。
⬜︎「サービス(商品)」機能で、最低でも5つの主力メニューを「詳細な説明文」付きで登録する。
⬜︎「説明文」に、地域名・業態・強み(得意症状)を盛り込んで750文字書く。
⬜︎「属性」で、保険適用・駐車場・キッズスペースの有無などをすべてチェックする。
⬜︎ Q&A機能を使い、想定されるFAQを3つ以上「自作自演」で登録する。 □ 写真を最低20枚(外観・内観・スタッフ・施術)アップロードする。
【Week 2:運用開始ウィーク】(目標:運用サイクルを回し始める)
⬜︎「投稿」機能で、最初の投稿(例:院の紹介、得意症状の解説)を1本アップする。
⬜︎ 口コミ依頼用の「QRコード付きカード」をデザインし、印刷発注する(ラミネート加工の自作でもOK)。
⬜︎ 口コミ返信用の「テンプレート(雛形)」を、ポジティブ用・ネガティブ用で作成しておく。
【Week 3-4:仕組み化ウィーク】(目標:継続の仕組みを作る)
⬜︎ 院内の受付とトイレに「口コミ依頼POP(QRコード付き)」を掲示する。
⬜︎ 実際に来院された患者さんに、会計時に「口コミ依頼カード」をお渡しするオペレーションをスタッフ全員で共有する。
⬜︎ 最初の口コミが投稿されたら、24時間以内に「心を込めた返信」をする。
⬜︎「投稿」機能で、2本目、3本目の投稿(例:セルフケア情報、空き枠情報)をアップする。
⬜︎ 毎週月曜朝15分を「MEOタイム」としてスケジュール帳に登録する。
ディプシーからのアドバイス
この長いチェックリストを見て、圧倒されていませんか(笑)? 大丈夫です。今週やることは、たったの3つで構いません。「GBPのオーナー確認をする」「スマホで院の写真を10枚撮ってアップする」「主力メニューを『サービス』欄に1つだけ登録する」。 100点満点を目指すより、「まずは30点でも公開する」というスピード感が何より大切ですよ。
【まとめ】MEOは自院の「誠実さ」を地域に届ける武器
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
整骨院・接骨院・整体院・マッサージ院におけるMEO対策とは、小手先のテクニックではありません。
それは、「先生の院が、どれだけ地域と患者さんに誠実に向き合っているか」を、Googleというプラットフォームを通じて可視化する活動そのものです。
- GBPの情報を最新に保つこと =「患者さんを迷わせない」という誠実さ
- 院内の写真を清潔に保つこと =「安心して来てほしい」という誠実さ
- 口コミに丁寧に返信すること =「一人ひとりの声を聞く」という誠実さ
- 役立つ投稿を続けること =「専門家として貢献したい」という誠実さ
これらはすべて、先生が日々の施術で、すでに大切にされていることと全く同じはずです。
MEOは、無料で始められます。
MEOは、SEOより短期間で効果が出ます。
MEOは、広告と違って「資産」として積み上がっていきます。
そして何より、MEO対策をコツコツと続けることは、先生の院の「地域での信頼(ブランド)」を築く、最も確実な近道となります。
この記事を読んで、「よし、やってみよう!」と思っていただけたら、まずは「今週、最初の投稿を1本してみる」ことから始めてみてください。
半年後、Googleマップの上位に表示され、地域の人々から「一番口コミが多い、信頼できる院」として選ばれているかどうかは、今日、この瞬間に踏み出すその一歩にかかっています。
先生の院の素晴らしい技術と温かい想いが、Googleマップを通じて、それを最も必要としている地域の方々に届くことを、ディプシーは心から応援しています。
もし、この記事を読んで「重要性はわかったけど、正直一人でやる自信がない…」「日々の施術が忙しすぎて、MEO運用まで手が回らない」と感じられたなら。
それは決して、先生のやる気がないからではありません。先生の本分は、Webマーケティングではなく、目の前の患者さんを救うことだからです。
私たちディプシーは、まさにそうした先生方のために、Webサイト制作からMEO対策、LINE活用まで、治療院・クリニック業界に特化したWebマーケティングを「戦略立案」から「実務運用」まで一気通貫でサポートしています。
ご興味のある方は、ぜひ一度、ディプシーの公式サイトから「無料相談」にお申し込みください。先生の院の現状をプロの目で分析し、「今、本当にやるべきこと」を一緒に整理させていただきます。


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